tamagome logs

たまごにことだま、こめてめばえる。

KKST-0010

〇次のキーワードを用いて、八百字以内で物語のあらすじを書きます。

(音楽CD・風力発電・時代劇・魚)

※キーワードは、Wikipediaの「おまかせ表示」機能を利用して、出来るだけランダムに選びました。

 

〇おしあがり(八百字)

 洋上での風力発電が盛んな海辺の町で暮らす高校生・ケイタ。ある朝、いつものように漁師の父らと船で沖に出て網を引いた彼は、揚がった魚の中に金色のダツを見つけた。放置しても腐らないそれは、地元の言い伝えによれば「凶兆」であり、見つけた者が芝居を捧げ、終わりに誰かをそのダツで刺さなければ災いが起こるという。はじめ意に介さなかったケイタだが、周囲で不審火や事故死が相次いだため、季節外れの転校生・アイコや親友・ノリチカらのたきつけもあり、夏祭りに神社の境内で芝居をすることを決める。

 準備を始めたケイタは、時代劇の選考など何かと口を出すアイコに関心を持つが、彼女は何の前触れもなく姿を消した。一連の事件に関係があると直感した彼は、ノリチカらと真相を探る。すると、事件の被害者は皆、洋上風車に環境上の理由から反対だったことが分かる。風車推進派の町幹部や有力者の関与が疑われたものの、誰も知らぬ存ぜぬでらちがあかない。反対派であったケイタの父親にも問いただすが、父親は、風車の管理施設が、アイコの転校を境に武装集団に占拠されていると告げ、深入りを禁じる。

 祭りの日を迎え、神社で「芝居」の準備をしていたケイタを武装集団が突如襲い、風車の管理施設へさらった。中にはアイコがおり、実は風車が公安の実験装置で、自分は準備のため町で活動する父親のカモフラージュだと明かした。町全体を集団催眠で狂乱させる低周波音の発射試験を行う前に、「異常な物品」を所持する彼だけ調査のため隔離したという。ケイタの抵抗むなしく試験が開始されるが、パニックになったのは武装集団の方だった。変心したアイコがイヤホンに低周波音が流れるよう細工していたのだ。同士討ちの銃声の中、彼女はケイタから借りていた音楽CDを出し、その光に飛びついた金色のダツに首を貫かれた。彼が脱出するのと同時に管理施設は爆発、試験は阻止され、町は平穏を取り戻した。

 

(※この文章の内容は、フィクションです。趣旨については「はじめに」をご覧ください。)

 仮題:金色のダツ
 分類:粗すじ
 作成開始日:二〇一三年一月十四日
 作成終了日:二〇一三年一月二十七日
 制作時間:七時間くらい
 文字数:九百十五

 (あらすじ書くの、超絶むずかしい……!)