tamagome logs

たまごにことだま、こめてめばえる。

2013-04-08から1日間の記事一覧

KKST-0020

天使の羽まである黒髪を鏡越しにゴムで束ねながら、ハツヱは朝のまどろみの中で感じた、さざ波のような快さの正体を、自分の素知らぬ顔の奥にただした。 幻想の始まりには、ヒイラギの広くてすらりとした体躯があった。 見上げるハツヱに彼は、ほほえみかけ…