tamagome logs

たまごにことだま、こめてめばえる。

KKST-0004

MUJI Laboの二〇一二年秋冬コーディネート集でファッションを決めて、ワンカット書きます。

・オーガニックコットンツイル裏フラノフーデッドブルゾン・カーキ(七千五百円)
・ウールカシミヤ入りタートルネックセーター・ネイビー(四千八百八十六円)
・オーガニックコットンデニム5ポケットパンツ・インディゴ(五千九百八十円)
・くろい革靴(不明)

 

〇おしあがり

 黒い革靴で踏み押さえた相手へ、すかさず腰からピストルを抜いて向けたのは、おそらく未成年の男子であった。

 短い黒髪に黒目、マットな土色のフード付きジャンパーを緩く羽織り、はだけて見せた紺色のセーターに、裾をまくったデニムのパンツ姿。

 さしたる主張のない、いかにも普段の出掛けという格好であったが、その表情、目線は鋭く、躊躇(ちゅうちょ)無く相手を掴んで離さない。銃器の使用を含め、生業(なりわい)として当然のように数こなしてきたかのようだ。

 額ににじんだ汗をもう一方の手でぬぐい、呼吸を整えながら、彼は相手へ冷静な声で問うた。

「――どうする? ちゃんと放送受信料、払う?」

 

(※この文章の内容は、フィクションです。趣旨については「はじめに」をご覧ください。)

 仮題:MUJI Labo 2012AW 9M
 分類:カット
 作成開始日:二〇一二年十二月二十七日
 作成終了日:二〇一二年十二月二十七日
 制作時間:一時間くらい
 文字数:四百五十一